
以前の記事で、自分が投資を始めたきっかけや、おおまかな投資スタイルについて書いた。
今回は、投資を始めた当初にどのようなポートフォリオを組んだのか、そして現在の資産状況がどうなっているのかを詳しく説明したい。具体的に保有している投資商品などにも触れるので、これから投資を始めたいと思っている人にも参考になる内容があると思う。
1. 投資の目的とスタイル―FIREを目指して、長期のインデックス投資を
投資を開始したのは2019年9月で、来年の2026年4月に今の仕事を辞めることをひとつの目標としている。いわゆるFIREを意識してはいるが、あくまで「完全に働かない」状態を理想とするわけではなく、小さく働きながら暮らしていくサイドFIREに落ち着くのがよいと考えている。
子供の頃から、ゲームセンターのメダルゲームですらためらうほど、博打には向かない性格だった。親が「これで遊んでおいで」と渡してくれた500円玉を握りしめて、使えないままゲームセンターの中をウロウロしていたことを覚えている。そのため、投資も安定性を重視し、長期のインデックス投資を中心に据えている。
リスクを抑えるため、世界全体に分散したポートフォリオを意識している。手数料の安い投資信託やETFを使って全世界の株式に投資し、個別銘柄への集中投資は避ける方針だ。
2. ポートフォリオの変遷―何を買ってきたか
初期のポートフォリオ
当初はつみたてNISA(年間40万円)からスタートした。水瀬ケンイチさんの著書『お金は寝かせて増やしなさい』を参考にしながら、複数の低コスト投資信託を組み合わせて毎月積み立てていった。
- 資産クラスの比率
株式:債券 = 9 : 1 -
- 株式クラス内訳:先進国80%、日本10%、新興国10%
- 債券クラス内訳:日本国債と先進国債券インデックスを少額保有

- 利用したファンド
当時はeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)がまだ登場から日が浅く、信託報酬が今ほど安くなかったのか(?)認知度も低かったため、自分で地域ごとの投資信託を選んで組み合わせていた。 -
- 先進国株式:ニッセイ外国株式インデックスファンド、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 日本株式:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- 新興国株式:SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式))
- 債券:国債 変動10年、eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
地域的に幅広く分散をして、投資タイミングも積み立てで分散させていたので、局所的な暴落リスクを分散しやすい点がメリットだ。このスタイル自体は今も変わっていない。
デメリットとしては、手動でリバランスを行う必要があり、比率の管理にやや手間がかかった。
また、低リスク資産は現金で保有するのがシンプルでよいと考え、日本国債や先進国債券については1年ほどで買い増しをストップした。
現在の投資先
現在はNISA枠(年間360万円)に加え、特定口座での積み立ても行っている。大きな方針転換は、株式に絞り込んだことだ。
また、商品をオルカンに乗り換えたことによって、複数の投資信託を地域ごとに自分で選んで組み合わせなくても、全世界の株式に分散できるようになった。
ただし、それまで積み立てていた商品については売却せず、そのまま保有している。
- 買付額の内訳
- 投資信託:約82%
- ETF(上場投資信託):約18%

- 買っている投資信託
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
信託報酬が低く、先進国・日本・新興国を一本でカバーできる優良ファンド。
NISA口座と特定口座で買い増しを続けている。 - たわらノーロード先進国株式
iDeCoの上限額の約9割をここで運用。 - たわらノーロード 日経225
iDeCoの残り1割を日本株用としてこちらで運用。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
楽天のiDeCoでは昨年新たに「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」という信託報酬0.0561%の超低コスト商品が登場しており、今後乗り換えも検討中だ。
- 買っているETF(上場投資信託)
- VT(Vanguard Total World Stock ETF)
・米国市場上場の全世界株式ETF。
・現在のポートフォリオのうち約18%を占める。
・年4回、分配金が支払われる。投資効率は落ちるものの、売却せずに多少のキャッシュフローが生まれるのはモチベーションにもつながるので個人的には悪くないと感じる。
・運用コストは安いが、円→ドルに両替したうえで買い付ける必要があり、両替には為替手数料が発生する。また、先述の分配金からは日本の税金に加えて外国税が引かれるため、二重課税を回避して外国税分を取り戻そうと思うと、確定申告を行う必要がある。
・もろもろの手間を考えると、初心者にはあまりおすすめできない。
- VT(Vanguard Total World Stock ETF)
ほぼ全世界株式に一本化したため、リバランスの必要がほとんどなくなった。債券はもう購入していないが、低リスク資産については現金を保持することで、リスク許容度の範囲に収められると判断している。
現金の比率
現金の比率は、数年かけて減らしてきたものの、まだ資産全体の約40%ある。
最低限確保しておくべき生活防衛資金よりも大きな金額なので、もう少し投資に回してもよさそうとは思っている。
ただ、セミリタイア後にNISA枠を埋めるための資金も残しておきたいし、リタイア時の生活費も考慮しないといけない。
加えて、リタイア時の株式相場が不調だった場合、取り崩しを行うと資産額を長期で維持できる確率がぐっと下がるようなので、そんなときのためにも現金は必要だ。
来年あたま頃の資産状況や市況をみて、判断したい。
3. 学んだこと
5年ちょっと投資を続けてくるなかで、コロナショックのような暴落も経験した。まだ投資を始めて間もない頃だったので資産額はかなり小さかったものの、それでも結構動揺したことを覚えている。
でも、水瀬ケンイチさんの書籍で暴落は必ず来るということを学んでいたので、離脱せずに地道に積み立てを続けることができた。知識をもっておくことは重要だ。
ちなみに、2019~2023年の5年間でつみたてNISAに投資した200万円は、およそ2倍程度にまで増えている。
近頃も円高傾向にあったり、多少の株安の傾向もあって、一時的に資産が目減りして、動揺している人もいるかもしれない。
そういうときはどうか、脳内にゆりやんを召喚して、「落ち着いていきや〜」と励ましてもらってください。落ち着きを取り戻せます。
4. これからの計画
来年の4月までは、今の投資スタイル(オルカンとVTへの積み立て)を継続するつもりだ。
現状の資産規模だと、まだ完全にFIREすることは難しいので、来年4月の段階ではサイドFIREという形になると思う。可能ならば最低限の生活費については働いて稼いで、遊興費や贅沢のためのお金は投資資産からまかなう、という形にできれば理想的だ。
特に、退職の翌年は住民税の支払いが重いので、ある程度のキャッシュフローは残しておきたい気持ち……。(みなさん、住民税は前年の収入をベースに計算されるので、この点気をつけてくださいね…)
5. まとめ
今回はわたしが投資を始めた当初から今まで、どのようなポートフォリオを意識し、どのような投資商品を購入してきたか、ご紹介した。
わたしのスタイルは長期のインデックス投資家としては王道の典型的なポートフォリオではないかなと思っているけれど、投資にはいろんなスタイルがあると思うし、もっと攻めてリスクをとっていきたい人や、もっと保守的なポートフォリオにしたいという人もいるだろう。
重要なのは、自分が毎日安心してゆっくり眠れるくらいの、心地いいバランスのポートフォリオを築きあげることだと思う。
そのためには私のように、最初は3万円とかの少額からでもいいので、まずは小さく始めてみるのがおすすめだ。
また、わたしが投資の方針を変えたり、購入する商品をスイッチしたりする際は記録していく。
以上、毎日8時間くらいはぐうぐう寝ているumiでした。
ーFIREまであと386日。
※水瀬さんの著書は、改訂版のこちらがおすすめ。
また、日本の方ではないものの、こちらの書籍も個人的にとても面白かった。中国の貧困層として生まれ、カナダに移住しFIREを達成した女性のお話。

